北アルプス白馬岳の白馬大雪渓で30日、下山中の男性登山者が滑落しけがをしましたが救助されました。

警察によりますと午前9時20分頃、「大雪渓で同行者が数十メートル滑落した」と通報がありました。

滑落した男性は和歌山市の会社員(51)で腕から出血しているものの意識はあり、会話も出来るということでした。

男性は2人パーティーで28日に栂池登山口から入山し、29日は白馬岳山頂近くの山小屋に泊って30日朝から下山していたということです。

現場は大雪渓の標高2150メートル付近で天候が悪くヘリが飛べないため、長野県警の山岳遭難救助隊員が地上から救助に向かい、午後7時前に猿倉登山口で救急隊に引き継ぎました。

男性は松本市内の病院に搬送されました。

一方、南アルプスの甲斐駒ヶ岳の山頂付近では30日正午前、北海道函館市の75歳の会社役員の男性が登山道から滑落し、通りかかった登山者が通報しました。

警察と地元の遭難対策協会は、遭難者の年齢も考え日没後も現場に向かっていて、合流でき次第救助することにしています。