2002年の皐月賞を制したノーリーズン(牡25歳)が7日朝、死亡したことがわかった。同日、公益財団法人ジャパンスタッドブックインターナショナルがX(旧Twitter)で発表した。

 ノーリーズンは父ブライアンズタイム、母アンブロジン、その父Mr.Prospectorという血統。半弟に2004年のシンザン記念を制したグレイトジャーニーがいる。

 02年1月にデビューし、新馬戦、こぶし賞を連勝。続く若葉Sでは7着に敗れ、皐月賞の優先出走権を得られなかった。しかし、7分の2の抽選をくぐり抜け出走が叶った皐月賞では15番人気と低評価ながらB.ドイル騎手の好騎乗もあり制覇。勝ちタイムは1分58秒5で、ナリタブライアンが持っていた皐月賞レコードを0秒5更新する走りだった。その年の菊花賞では1番人気に推されるなど注目を集めるも、スタート直後に躓き、鞍上の武豊騎手が落馬したことを記憶しているオールドファンも少なくないはずだ。

 古馬になってからはケガもあり、04年朝日チャレンジCを最後に現役を引退。引退後は優駿スタリオンステーションで種牡馬入り。そして10年に種牡馬引退し、福島県南相馬市で余生を過ごしていた。その間には、相馬野馬追にも参加するなど多くのファンに愛された馬だった。