ローソンは2025年6月の創業50周年に向け、次世代コンビニエンスストアのモデル店舗を開発する。店内の品出し・陳列や厨房調理などをロボットで自動化する。またアバター(分身)ロボットの店員が「よろず相談窓口」となり、リモートでセルフレジなどの使い方をサポートしたり、一般用医薬品(OTC)の販売に対応したりする見通し。人手不足を解消するほか、新たな便利さを訴求し50周年の際に社会に提示する。

次世代モデル店舗のテーマは「リアル×テック・コンビニエンス」。店舗を中心としたリアルサービスに加え、オンラインサービスやロボットなどの最新テクノロジーを実装し社会課題を解決する。経営に参画するKDDIの技術協力も得ながら推進する。

ローソンは同店舗の実現に向けて「フードテック」や「持続可能な開発目標(SDGs)」などの約10件のテーマを設定し、社内にワーキング・グループ(WG)を設置。各本部長を中心にメンバーを集めて順次議論を開始し、課題解決のための具体策を検討する。例えばフードテックでは、店舗で調理する「まちかど厨房」について、ロボットが顧客の注文に応じて自動調理するシステムを検討する。

「よろず相談窓口」では、アバター店員が自動機器の使い方やOTCについて説明しサポートするほか、介護や保険など一般的な相談も受け付ける見込み。来店者の悩みや課題について幅広く対応し、集客と社会課題の解決につなげる。