江戸時代末期に長崎で活躍した女性貿易商の功績をしのびました。

日本茶輸出の先駆者として知られる大浦 慶の没後140年にあわせ、法要やシンポジウムが行われました。

女性貿易商・大浦 慶は、江戸時代末期に長崎で、日本茶を初めて海外に輸出し、坂本龍馬ら幕末の志士を支援したとされています。

有識者などでつくる研究会が主催した「140年忌法要」が長崎市の長照寺で営まれ、大浦 慶の子孫など、約70人が参列しました。

(大浦 慶の子孫 竹谷 和雄さん(73))

「今まで漠然と飲んでいたお茶も、少しはお慶のことをちょっと考えながら飲まれるかもしれない」

(大浦 慶の子孫 竹谷 勝利さん(85))

「こんなことになってびっくりした。本当にありがとうございます」

読経の合間には、日本茶を輸出した大浦慶にちなみ、抹茶が仏前に供えられました。

午後からは、出島メッセ長崎で大浦 慶について研究を深めようと、募集していた史料や論文の表彰式のほか、パネルディスカッションも行われ、参加者たちは彼女が残した大きな功績に思いをはせていました。