諫早市で2026年度、大型商業施設「ゆめタウン」が開業を予定しています。

地元の商店への影響が大きいとし、商工会議所が17日、連携に向けた協議会の設置を諫早市に要望しました。

諌早市役所を訪れたのは、諫早商工会議所の永江正澄会頭ら7人です。

大型商業施設「ゆめタウン」と地元の商店街や小売事業者が、共存・協調関係を構築するための協議会を設置するよう求めました。

諫早市長野町に2026年度に開業を予定する「ゆめタウン諫早」。

関係者によりますと、小売り大手の「イズミ」が運営し、テナントは映画館など、約200店舗になるということです。

店舗面積は「ゆめタウン」としては九州最大級とされ、約2000人の雇用と、年間1000万人の集客を目標としています。

商工会議所が今年3月に、市内の小売業など64社を対象に実施したアンケートによりますと、6割が「開業で自社経営がマイナスの影響を受ける」、1割が

「廃業せざるを得ない状況に陥る」と回答。

永江会頭は、強い危機感をにじませました。

(諫早商工会議所 永江正澄会頭)

「諫早という特性を生かしたところでの、お互いのウィンウィンのやり方を作り上げていくという段階。協議会を通じてこういうことをやりましょうとか、こういう運営の仕方がありますよという中で、10%(廃業懸念と回答した1割)をいかに減らしていくか」

大久保諫早市長は、協議会の設置に向け検討を進める考えを示しました。