高齢化や過疎化で買い物が不便な地域に生鮮食品などを届けます。

スーパーマーケットを展開するイオン九州は、19日から、島原市内で食料品や日用雑貨などの移動販売を始めました。

公民館に到着したのはイオン九州の移動販売車です。

島原市では、バス路線の廃止や商店の減少で、高齢者を中心に買い物に不便や困難を生じている地域が増えています。

市や地域の要望を受けて、イオン九州が19日から移動販売を開始。県内では、長崎市に続き2か所目です。

(60代)

「キャベツが切れていたから、買ってこようと思って」

この日用意したのは、野菜や弁当などの食品や日用雑貨など約400品目。

2台の車両に載せて、市内の7か所を回りました。

(70代)

「高齢になったら買い物に行くのにも(大変)。今は(車に)乗れるけど、90歳になったら乗れないから、こういうものは助かる」

イオングループでは、移動販売車による被災地での支援も実施。1月に発生した能登半島地震でも、避難所に派遣されました。

イオン九州は、販売地域の拡大を検討しているほか、買い物客の要望に応じて品ぞろえを変えていくそうです。

(イオン島原店 山本 大輔店長)

「地域の皆様の役に立てるように回数を増やして、地域のコミュニティの場になればいいと思う」

島原市内での移動販売は、週4日、21か所で行う予定です。