長崎スタジアムシティは完成間近を迎えている「スタジアム」と「アリーナ」が11日、報道陣に公開されました。

(青木雄大アナウンサー)

取材でたびたび現地を訪れて、メインスタンドなどができる様子を見てきましたが、ピッチに天然芝が張られると、選手たちがプレーしている姿が目に浮かんできました。

(青木アナ)

「ピーススタジアムのフィールドご覧ください。ほとんど芝生が張り付けられている」

サッカーJ2V・ファーレン長崎の本拠地となる「ピーススタジアム」では、今月5日から天然芝を張る作業が始まり、11日はその仕上げが行われました。

芝はサッカーなどのスポーツ施設で一般的に使われているもので、今後リーグ戦後半に向けて管理、育成していきます。

スタジアムは座席の設置が9割まで進み、内装などを残すのみ。

そして、約2万人の観客が入るスタジアムの一番の売りが。

(リージョナルクリエーション 長崎プロジェクト推進部藤澤 翔部長)

「私たちこのスタジアム “日本一ピッチに近いスタジアム” と掲げている」

プレミアムスイートは、ピッチと観客席との距離がわずか5メートル。

Jリーグの規定で定められている “ギリギリの距離”で国内のスタジアムでピッチに最も近いそうです。

リーグ戦は年間約20試合、その試合の日以外は一般への開放も検討していて、市民に親しまれる場にしたいと話します。

(リージョナルクリエーション長崎プロジェクト推進部 藤澤 翔部長)

「ピッチの中に立ち入って遊べるような日を設けたりができないか考えているので、Jリーグの試合が無い時にそういう形で気軽に楽しめる場所にしていきたいところが私たちの目標」

スタジアムの隣に位置する「ハピネスアリーナ」では11日、残りのシートが設置され、8月頃には大型ビジョンがお目見えします。

来シーズンは、プロバスケットボールB1長崎ヴェルカのホーム戦が全試合行われる予定で、シートは最大6000席。

(青木アナ)

「ほとんどの座席の設置作業が終わっているが、設置されていないあちらがコンサートではステージになる」

バスケの試合以外はコンサート、イベントを含め、年間80日から100日使用する予定で、イベントの規模や形態に合わせて、座席数は1000席から5000席まで変更が可能だそうです。

(青木アナ)

これがVIP席なんですが、コートが近いでしょう。近くで試合を感じられるよう、VIP席も一般的なアリーナより低い位置にしてこだわっっています。

10月14日に開業を迎える長崎スタジアムシティ。

前日の13日には、長崎市出身のシンガー・ソングライター福山 雅治さんによるスタジアムシティのこけら落としライブが行われ、約2万5000人が無料で招待されることになっています。

公式アプリからの応募でアプリのダウンロード数は、今月7日のリリースから2日間で16万を超えたということです。

(リージョナルクリエーション長崎プロジェクト推進部 藤澤 翔部長)

「福山さん自身も長崎で伝説を作ると意気込んでいるので、我々もその期待を上回るイベントができるよう準備していきたい」

スタジアムシティでは、高総体など学生スポーツの“聖地化”を目指すことも検討しているそうです。

シティ全体の外観は7月末頃に完成予定で、その後、内装や装飾などが行われるということです。