クボケン(43)トモ(48)の2人組お笑いコンビ「5GAP」がこのほど、東京・よしもと本部で、6月7日開催の単独ライブ「5GAP芸歴25周年ライブ 幕開けでござんす」(東京・中野区野方区民ホール)に向けて取材に応じた。

単独ライブとしては9年ぶりとなり、周年ライブは今回が初。クボケンはその理由を「芸人の中でも人気がなくて。集客が大変なんです」と自虐的に話した。野方区民ホールのキャパは約250人。スタッフやマネジャーから「周年なんだし、もっと大きな会場で」との提案もあったが、「『5GAPをナメるな!』と説得するところからスタートでした」と笑った。

25年間で最もキツかったことには、2人そろって「水中漫才」を挙げた。トモは「よしもとは一切何も言われずに現場に行くことが多いのですが、サンシャイン水族館に行ったら水中漫才だった」とし、「水中にはウツボやエイがいるし、途中で酸素が送られてこなかったりで、命懸けだった」とし、クボケンは「まだコンプライアンスがどうとかない時代でしたね」と懐かしそうに振り返った。

また、最もうれしかったことをトモは「向上委員会でさんまさんに『おもしろい』と言われたこと」とした。これにクボケンも大きくうなずいた。

四半世紀におよぶ芸歴だが、長続きのコツは「ない」とトモは明言。だが、「先輩や同期、後輩がおもしろいと言ってくれていたので続けられた」という。デビュー当時、当時はスタイリッシュだと思っていたネタだが、トモは「品川さんに見てもらったら『1年目だよね?』と言われた」と告白。だが、それを25年間やり続けた。「自分がハゲて『秋本ハゲ解禁祝賀会』(09年9月)をやってから、芸風に近づいていったような気がする」と笑った。

25周年単独ライブには全て新作ネタで挑む。「コント8本と漫才1本の予定。配信もないので、当日来てくれた人だけが見られるスペシャルネタも1本考えています」とネタ作りを担当するトモ。「伏線を回収するようなネタはない予定なので、何も考えず、単純に笑って欲しい」と続けた。クボケンは「上質な笑いを見るつもりではなく、普段着でふらっと気軽に見るつもりで楽しんでもらえれば」とアピールした。