野田秀樹作、演出のNODA・MAP公演の新作「正三角関係」(7月11日〜8月25日、東京芸術劇場プレイハウスほか)に、松本潤(40)長澤まさみ(36)永山瑛太(41)が出演することが17日、分かった。ロンドン公演も決定した。3人は初共演で、海外公演も初。松本はNODA・MAP初参加となる。

ロシアの文豪ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」をモチーフするが、小説の舞台化ではなく、野田が新たな物語として”唐松族の兄弟”を描く。長男の花火師を松本、次男の物理学者を永山、三男の聖職者を長澤が演じ、長澤は男性、女性2役演じる。

松本は20代の時から野田と親交があった。野田と親しかった故中村勘三郎さんの次男七之助と高校の同級生という縁からだった。06年に初めてワークショップに参加し、公演も毎回観劇している。楽屋で語り合った演出技法を、松本がライブで実践したこともあったという。13年ぶりの舞台でもあり、「大きな挑戦になりますが、一生懸命食らいついて、できる限りの稽古を重ねて初日を迎えたい。これまでの自分を越えていけるよう試行錯誤していきながら頑張りたいと思います」とコメントを寄せた。

すでにワークショップも行われており、それぞれが参加している。長澤は「みんなで考えながら、それぞれがその場にいる。置いてきぼりが1人もいない感じが野田さんの現場の良いところで、すごく楽しいです」、永山は「舞台、芝居の面白みを初めて肌で感じたのは野田さんとの出会いでした。NODA・MAPの大冒険は私をまた別次元へと連れていってくれる絶好のチャンスだと確信しています」と話している。

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野田は3人の組み合わせから作品を構想、「この作品のために生まれてきた3人」と称している。物語の詳細は明かしていないが「とある場所のとある時代の花火師の家族」としている。ほか村岡希美、池谷のぶえ、小松和重、竹中直人、野田らが出演。東京公演のほか、J:COM北九州芸術劇場(9月5〜11日)、大阪・SkyシアターMBS(9月19日〜10月10日)、タイトルを「Love in Action」として、10月31日〜11月2日はロンドン・サドラーズウェルズ劇場。全80ステージ。