竹内力(60)が8日、東京・TOHOシネマズ新宿で行われた米映画「猿の惑星/キングダム」(10日公開)ジャパンプレミアで「ラスボス感」にこだわったと強調した。

竹内は、劇中で冷酷な猿の独裁者プロキシマス・シーザーの日本版声優を務めた。来日したウェス・ボール監督とプロデューサーのジョー・ハートウィック氏を前に「自分が子どもの頃に見て、衝撃を受けた、第1作目から約50年以上、続いている世界的なシリーズ作品。自分が携わることができて大変、うれしく思います」と、日本版声優を務めた感慨を口にした。演じた役どころについては「まさにラスボス感を感じた。損なわないように全身全霊で日本語を吹き込みました」と力を込めた。

イベント中に、声優陣が日本語での芝居を生披露する一幕もあった。代表作「ミナミの帝王」で泣く子も黙る貸金業者・萬田銀次郎を演じた竹内だが、猿の独裁者プロキシマスを意識してか「う〜ん…う〜ん…う〜ん…何て素晴らしい日だぁ!!」と、両手を広げて全身でほえた。

これには、ボール監督も「吹き替え版で見たいなぁ。最高でした。本当にワクワクした。ファンタスティック。パーフェクトなキャスティングだ。それが第一印象」と、竹内の起用を絶賛。そして、同じく生披露した主人公の若き猿・ノア役の松岡禎丞(37)重大な秘密を抱える野生化した人間ノヴァ役の小松未可子(35)も評価。「竹内さんがおっしゃったように、日本版キャストは全てをささげてくれた。感謝したい。素晴らしかったです」とたたえた。