4月初旬、米マサチューセッツ州ケープコッドの海岸マルコーニビーチに、小型航空機の胴体のようなものが打ち上げられているのが発見された(写真①)。その後この「謎の物体」は、ケープコッド国立海浜公園(CCNS)の職員によって撤去された。

 CCNSの歴史専門家、ビル・バークさんが詳しく調べた結果、これは1940〜50年代に、米軍が地対空戦闘の訓練に使用していたRCAT(遠隔操作空中標的=写真②)という無人機の胴体部分であると判明。当時、マルコーニビーチには、米軍訓練場「キャンプ・ウェルフリート」があり、そこで対空高射砲の標的として使用されていたという。

「キャンプ・ウェルフリート」の専門サイトによると、RCATは航空機に装着され、沖合を飛行中に発射、その後は地上から遠隔操作された。それを海岸に配置された高射砲で撃墜する訓練をしていたという。

 何ともローテクに見えるが、当時の最先端技術で「極秘」扱いだったそうだ。

 このニュースはCCNSが写真とともにフェイスブックに投稿。FOXニュースなどで報じられ話題になっている。