週刊誌の女性問題報道で衆院議員を辞職した宮沢博行前衆院議員(49)は28日、静岡県袋井市内で、辞職後初めて報道陣の取材に応じ、辞職の理由などについて語った。「今後は(性)欲がでないような生活スタイルにあらためる」などとも述べた。

宮沢氏をめぐっては、25日発売の「週刊文春」が「パパ活」疑惑などの女性問題を報道。発売に先立つ23日、宮沢氏は「一身上の都合」を理由に衆院議長あてに議員辞職を提出。所属していた自民党を離党し、25日の衆院本会議で辞職が許可された。文春報道によると宮沢氏は妻とは別の20代女性と金銭援助を伴う同居をしていたとされる。これとは別に、派遣型風俗店を利用していたとも報じられた。

宮沢氏はこの日、地元(静岡3区)の袋井市の施設で行われた支援者との会合に出席し、冒頭で今回の問題を謝罪。その後、報道陣の取材に応じた。

文春の報道内容について、「おおむね事実と認識している」と述べた。23日の辞職願提出からこれまで公の場に姿を見せていなかったが、この間は「東京のアパートにいた。さまざまな影響を考え、家族やお世話になった方への影響もあり、蟄居(ちっきょ)していた」と明かした。

一方、宮沢氏は文春の直撃取材を受けた際、女性関係について「理由は寂しさ?」と問われ「寂しさと欲望です。相当、性欲が強かったものですから」などと答えていた。報道陣から「(今後)欲は抑えられるか」と問われると「欲を抑えるのではなく、欲が出てしまう生活スタイルなのかもしれない。(国会議員は)休みを取らずに働き続ける。それがこういう結果になったと反省している」と持論を展開。「きちんと自分で管理して、欲が出ないような生活スタイルにあらためる」「蟄居する中でいろいろ考えた。欲を抑えるのは実際には難しい。出ない生活を、出ない自分をどう切り替えていくのかが大事」とも語った。

女性問題について家族に説明したのか問われると「ごめんねと、こういうことになった、と説明した。報道がなされた後で妻が事情を知り、私も電話して申し訳なかったと伝えた」と答えた。