東京・大田区議の荻野稔氏は13日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、警視庁が同日、4月28日に投開票された衆院東京15区補選で複数の候補者や陣営の街頭演説を妨害したとして、公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の疑いで、東京都千代田区の政治団体「つばさの党」の事務所などに家宅捜索に入ったことに関して、言及した。

つばさの党本部にはこの日午前11時すぎ、警視庁の家宅捜索が入った。同補選に立候補し、落選したつばさの根本良輔元候補(29)や同団体の黒川敦彦代表(45)は選挙戦で、無所属で出馬した作家の乙武洋匡氏(48)らの街頭演説に選挙カーで乗り付け、マイクや拡声器で大音量でヤジや主張を続けたほか、「パトロール」と称して他の候補者の選挙カーを車で追いかけるなどし、交通を妨げるなど選挙活動を妨害した疑いが持たれている。

荻野氏は、選挙期間中のX投稿に、乙武氏の街頭演説会場で自身が隣にいる根本元候補から引き倒される様子の動画を投稿し「選挙の姿か?これが」などと、妨害行為への怒りを示していた。

荻野氏はこの日、家宅捜索が入った時の様子について「スゲー数の機動隊員がいたよ(笑)千代田区の団体本部には捜査員は10人ほどだったのに、機動隊員はその数倍いた(笑)」と記された投稿を引用する形で「完全にパブリックエネミーですねぇ」と、ポストした。

荻野氏は先月、Xに「選挙の候補者が妨害を受け、応援に来た東京都知事や大阪府知事まで危険を感じる事態。一つの陣営を除き各陣営が選挙運動の権利を奪われ、有権者も候補者の訴えを聞く権利を奪われている。警視庁の威信に掛けて、この件対応をして欲しい」とも投稿し、警警察関係者に適切な対応を要請していた。