藤吉修崇(ふじよし・のぶたか)弁護士は21日、自身のXを更新し、東京都知事選(7月7日投開票)に立候補している蓮舫参院議員(56)を、公職選挙法違反の疑いで東京地検に告発状を提出したと明かした。

「本日、東京地方検察庁に蓮舫氏の公職選挙法違反(事前運動)の告発状を提出しました」と投稿し、告発状を添付。「被告発人自身の当選を得る目的で、いまだ立候補の届出のない6月2日午後3時頃、有楽町イトシア広場前において、多数の聴衆に対して『この夏七夕に予定されている東京都知事選挙に蓮舫は挑戦します。』などと演説をして、被告発人のための投票を依頼し、もって、立候補届出前の選挙運動をしたものである」としている。

蓮舫氏は6月2日の演説で「七夕に予定されている東京都知事選に蓮舫は挑戦します。みなさんのご支援どうかよろしくお願いします」と聴衆に訴え、応援に立った立民の枝野幸男前代表は「みんなで蓮舫さんを勝たせましょう」と述べた。この発言について、同6日の参院総務委員会で浜田聡参院議員が「完全に事前運動ではないか、という意見が多数を占めていると思う」と指摘していた。

公職選挙法は選挙の告示前の「事前運動」を禁じており、これに抵触するのではないかと指摘が出ている。蓮舫氏は今月8日の取材に対し、「政治活動の発言です」と説明している。