元厚生労働官僚で神戸学院大の中野雅至教授(行政学)が24日、MBSテレビ情報番組「よんチャンTV」(月〜金曜午後3時40分、関西ローカル)に出演。東京都知事選(7月7日投開票)のポスター掲示板をめぐり、政治団体が、団体に寄付した人が望むポスターを貼り、掲示板を“ジャック”していることについて言及した。

同番組では政治団体の寄付の仕組み、「戦略」の詳細を解説。選挙をビジネスにしているとの指摘もあるが、中野氏は「しょうもないことをやっているなと思いましたね」と言葉に力を込め、一刀両断した。

「はっきり言って、完全に目的外使用でしょ。公職選挙法には違反していないかもしれないけど、同じ法律のスレスレをやるのなら、問題提起のあるスレスレはいいと思う」と持論を述べた。

「法律はこうだけど、こういうことも考えられるよね。こういうことも十分、考えられるよね。これ、おもしろいよね。世の中にさざ波が立つ、半々ぐらいのさざ波がたつようなエッジが効いたことがやったらおもろいけど、何もおもろないですやん」と斬り捨てた。

政治団体が以前から、選挙ポスターを掲示板に貼るアナログな手法を「ネット掲示板」に変更するなどの問題提起をしているなら、「それはええなと思うけど、そういうことをまったくやらずに、これだけをやるなら、まったく意味がない。問題提起もしていない。しょ〜もないことやと思います」と関西弁でまくし立てた。