今年の野球殿堂競技者表彰、プレーヤー部門に選出された谷繁元信氏(53=日刊スポーツ評論家)の野球殿堂入りセレモニーが30日、中日−DeNA4回戦(バンテリンドーム)の試合前に行われた。

中日時代のメモリアル映像が流され、中日立浪和義監督(54)、DeNA三浦大輔監督(50)、中日時代にバッテリーを組んだ山本昌広氏(58)から花束を贈呈された。

スピーチでは「ドラゴンズの選手として14年。その間、優勝4回、日本一1回。みなさまと喜びを分かちあえたことはかけがえのない、忘れることのできない大切な思い出になりました。こうして野球殿堂入りすることができたのもみなさまのおかげだと本当に感謝しています。ありがとうございました」と感謝の言葉を繰り返した。

谷繁氏は大洋、横浜(現DeNA)−中日で捕手としてNPB最多3021試合に出場。02年にFAで中日に移籍。07年に日本一となったが、シーズン2位からの頂点だった。選手兼任も含めて3年間、監督も務めた同氏はセレモニー終了後に「唯一の心の残りはリーグ優勝して日本一になれなかったこと。近い将来、そこを達成してくれることをOBとして願っています」と真の日本一を願っていた。