プロ野球12球団と日本野球機構(NPB)は1日、都内で理事会・実行委員会を開いた。各小委員会からの報告がメインで、ゲームオペレーション委員会からはタイブレーク制について報告があった。

延長に入れば、無死二塁など最初から走者を置いて行うというもの。メジャーでは20年から導入されており、日本でも今年から公認野球規則に記載。既にアマ野球などでは採用されているが、各団体の「規定に従う」とされているため、NPBは採用を見送っている。

NPBの井原敦事務局長は「まだ検討を始めた段階です」と切り出した。その上で「まず、もしタイブレークを実施したら、その目的は何なのかを明確にしないといけない。まだ、その目的を明確にするところまで至っていません。全体の時間短縮のためにやるのか、勝ち負けをはっきりさせ、エキサイティングな展開をファンに提供できるという目的なのか。それぞれ、メリット、デメリットもある」と続けた。

いつまでに結論を出すのか、スケジュールは「いっさい設定していない」という。「まず来季(からの導入)は無理でしょうね。そんなに急いでやる状況に迫られているものでもない」とも強調した。