<ブルージェイズ2−12ドジャース>◇26日(日本時間27日)◇ロジャーズセンター

【トロント(カナダ・オンタリオ州)26日(日本時間27日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、雑音をかき消す一撃をかました。ブルージェイズ戦に「2番DH」で出場し、第1打席で右越えに今季7号先制ソロ。出場28試合で7発は、昨季の本塁打ペースに並んだ。昨オフ、FA移籍ではブ軍も最終候補に残っていたが、大谷はド軍移籍を決断。移籍後初の敵地でファンから毎打席ブーイングを浴びたが、先制弾から19安打12得点の大勝&今季初の5連勝に導いた。27日は花巻東(岩手)の先輩でもある菊池雄星投手(32)と今季初対戦する。

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ドジャースの日本生まれ選手の最多本塁打記録を保持してきたロバーツ監督が、つい大谷に並ばれた。02年から04年途中まで2年半で7本を放っており、大谷がこの日の今季7号で最多タイに。大谷が打ってベンチに戻ってきたときには、チームメートからジョークでブーイングを浴びたが、同監督は「私はブーイングはしなかったが、彼は私の顔を見て『並んだ』と言ってきたよ」と笑い「ド軍ファンにとっては最高だったね。大ブーイングの直後に本塁打で黙らせた。華々しい場面で、いつもやってくれる」と称賛した。

試合前には、大谷がオフにトロント行きの飛行機に乗り契約間近とのうわさが流れたことが話題に上がり当日を回顧。「ゴルフ中だったが、最悪のラウンドになった」と苦笑いし、ド軍加入後の大谷の印象を「試合中は集中力がすごいが、普段は面白い」と話した。