<社会人野球わかさ生活JABA京都大会:日本生命5−1宮崎梅田学園>◇第2日◇26日◇わかさスタジアム京都◇1回戦

日本生命の新人、“アジャ2世”の竹中研人内野手(22=東北福祉大)が「3番・指名打者」でスタメン出場し、3打数1安打2打点を記録した。

身長182センチ、体重110キロの巨体を生かした長打力が売り。1点リードの5回2死二、三塁の第3打席で、持ち味を発揮した。左中間を真っ二つに割る左越え二塁打で追加点をたたき出し「1、2打席目で見たボールをしっかりイメージして、読んでいるところにボールがきた」。

入社前の23年オフ、古巣へ自主トレに訪れた日本生命OBでロッテ井上晴哉内野手(34)と初めて交流した。そこでもらったバットは自室で保管している。「体形が似ているし、バッティングだけで見たら井上さんになりたい。チームの先輩もたくさんいいバッターがいますが、自分と同じタイプのバッターはいない印象があるので、そこを行かして頑張りたい」。竹中は3月から先発出場を続け、今月、JABA日立市長杯選抜野球大会ではソロ本塁打を放った。

駒大苫小牧(北海道)から大学2年までは捕手だった。オリックス21年ドラフト1位の椋木蓮やヤクルト20年ドラフト2位山野太一の球を受けた。大学時代、当時の大塚光二監督から「打撃を生かしてファーストをやってほしい」と打診されて内野手に転向したが、打席では捕手経験を生かしている。「配球を読むところもやりつつ、過去にそれに偏りすぎて一時期ダメになったことがあった。そこはあまり深く考えすぎないように」。高校通算22本塁打。大学リーグ戦では通算9本塁打をマークし、長打率は5割を超える。

アジャ2世は、2大大会での活躍を夢に見る。【中島麗】