プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が6日、東京ドームでWBC世界同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)との防衛戦に臨む。

創刊100年以上の歴史と権威があると言われる米老舗専門誌ザ・リングが井上−ネリ戦を特集。ダグラス・フィッシャー編集長を筆頭に計20人の識者たちが勝敗を予想し、全員が井上の勝利を導き出している。

20人のうち15人がラウンド数(12ラウンド判定を含む)まで予想。前半(4ラウンド)以内が1人、中盤(8ラウンド)以内が12人と計13人が中盤までに井上が決着するとした。フィッシャー編集長は5〜7ラウンドまでに井上がTKO勝利すると予測。同編集長は「ネリは危険な挑戦者だと思う」としつつ「好戦的だが、それに見合ったワールドクラスのスピードは反射神経はない。井上がネリの体に近づくかどうかは分からないが、彼のスピード、タイミング、正確さは試合の早い段階でネリを驚かせるだろう。ネリはプライドが高く、タフなので中盤まではカウンターパンチをところどころ当てて生き残ると思うが、おそらく後半までには倒されるだろう」などと試合展開を思い描いていた。

またザ・リング元編集長のトム・グレイ氏は井上の8回TKO勝利と予想し「井上にとってネリがもっとも危険な挑戦者だと信じている」としながらも「ネリの拳は速いが、井上はもっと速い。ネリは強烈なパンチを持つが、井上はもっと強打だ。ネリは世界クラスのスキルがあるものの、井上はエリートクラスのスキルがある。後半までのどこかでボディーブローを決めるだろう」と分析していた。