<YBCルヴァン杯:今治1−2神戸>◇1次ラウンド2回戦◇17日◇里山S

延長までもつれ込む接戦となった一戦は、アウェーのヴィッセル神戸がPKによる勝ち越しゴールでJ3のFC今治を下した。

立ち上がりからホームの今治が勢いをみせる展開で進み、その流れのまま前半5分に今治が先制。右CKからDF市原亮太(25)がニアで頭で合わせると、神戸の選手に当たってゴールイン。この試合最初のシュートでゴールが生まれた。

今治は同14分には左サイドを崩し、鋭いクロスにFW阪野豊史(33)が合わせた。至近距離からのシュートはGKオビ・パウエル・オビンナ(26)に防がれて追加点とならなかったが、継続して積極性を見せた。

一方の神戸は、うまくボールを前に運べず、雑なプレーでボールをロストする落ち着かないゲーム運び。前半31分にCKからDF岩波拓也(29)がボレーを狙うまではシュートすら打てない状況が続いた。

それでも同41分にMF浦十蔵(19)の左CKからMFジェアン・パトリッキ(26)がニアサイドから頭で流し込んで同点に追い付き、前半を終えた。

神戸は後半に3−4−3にシステムを変更してもなかなか流れをつかめずにいたが、DF初瀬亮(26)、FW宮代大聖(23)、MF佐々木大樹(24)ら主力を投入することで、ようやくギアを上げた。終盤には左サイドから初瀬が立て続けにクロスを入れる展開に持ち込んだ。

90分での決着はつけられなかったが、延長に入ってようやく神戸がこの試合初めてリードする。延長前半5分に宮代のドリブルのこぼれ球をMF山内翔(22)がゴール前に運んだところで相手に倒されてPKを獲得。これを佐々木が右上に決めた。延長後半3分には今治にセットプレーの流れから決定機を作られたものの、オビが抑えて同点を許さず。最後まで粘る今治を振り切った神戸が3回戦進出を決めた。