<YBCルヴァンカップ:YS横浜0−4FC東京>◇17日◇2回戦◇ニッパツ

YS横浜がFC東京に0−4と大敗し、レベルの差を見せつけられた。中でも東京ヴェルディから期限付き移籍中の期待の19歳、MF橋本陸斗(19)は悔しさをあらわにした。

前半は右のウイングバックとして出場。ゴールに向かう推進力が持ち味だが、守備一辺倒となった。FC東京のFWジャジャ・シルバの圧倒的な速さに呑まれてしまった。

「最初に抜かれた時にJ3じゃ感じないスピードを感じてしまって、少しひけてしまった。守備に重きを置きすぎた。前半はジャジャ・シルバが速すぎて、気になって1人だけ下がりすぎて、攻撃ができなかった」と悔やんだ。

後半は本来の左ウイングにポジションを替え、縦への鋭い突破を武器にチャンスメーク。「得意の左だったので、何度かいい形を作れた」。ゴール前へ押し込み、決定的なシーンもあったが、FC東京の選手たちがゴール前で瞬時に体を投げ出し、シュートをブロック。チームとしても無得点に終わり。「今日は完敗です」と繰り返した。

15歳10カ月26日でJリーグデビュー(21年のJ2開幕戦、愛媛FC戦)を果たした「ワンダーボーイ」。東京Vの下部組織時代から注目され続けた若手も、もうプロ4年目の19歳。活躍が求められる年齢になった。「これが力の差なので積み上げていくしかない。YSCCで力つけてポジションとって」。

今年はウイングバックとして守備のタスクも任されている。声掛けだったり、自分の1対1のところで、周囲の味方選手を動かす工夫も求められている。

「4点取られて、2点目は自分のミスから。変なクリアになった。明日の練習から意識変えてやるしかない」と反省した。

後半アディショナルタイムには、ジャジャ・シルバにドリブル突破から駄目押しの4点目を奪われた。

「(試合を前に)動画を見ていたけど、予想以上に速かった。上に行くなら、あーいう選手はゴロゴロいるので、いい経験にしたい」

この悔しさを糧にする、そう決意していた。