J2清水エスパルスMF乾貴士(35)が、元日本代表MF長谷部誠(40=Eフランクフルト)の現役引退を惜しんだ。発表から一夜明けた18日の練習後に取材に応じると、「今年は岡ちゃん(岡崎慎司)もそうだし、また偉大な選手がやめてしまうのかと思うと、すごく残念」と素直な気持ちを語った。

長谷部と乾はEフランクフルトで2シーズンともに戦ったチームメート。ピッチ内では「通訳をしてもらうこともあって、すごく助けてもらった」と感謝した。ピッチ外で過ごす時間も長かったと振り返り、「お兄ちゃんという感じ」。頻繁に食事にも行き、乾の家族とも交流が深かったという。子どもにはジョークを言って笑わせるなど、イメージとは違うギャップもあったようで、「おもんないこと言ってましたよ。『いただきマンモス』とか。そういう一面もあるんだなというのが印象的だった」と秘話を明かした。

日本代表ではともに中盤を支えた2人。乾は「近い距離でやっていたし、守備の時は気を利かしたポジショニングをとってくれて。僕がボールを失った時にもすぐ取り返してくれたり、本当に頼もしかったです」と話し、今後については、「まずはゆっくり休んでほしい。これからはヨーロッパでの指導者を頑張ってほしい」とさらなる活躍に期待した。