鹿島アントラーズのポポビッチ監督(56)が5日、柏レイソル戦(6日、三協F柏)を前に取材に応じ、3−1で快勝した前節湘南ベルマーレ戦を超える戦いを掲げた。

直近3試合で複数得点を挙げ、湘南戦は後半に3得点。指揮官は「ゴールを決める時は、我々からアクションを起こしているとき」とし、湘南戦の前半は、アクションではなくリアクションになっていたことを猛省した。途中出場のMFチャブリッチが1得点など、途中出場の選手が試合の流れを変え「大切なのは、ベンチから入っていく選手がどれだけ流れを変え違いを見せるか。勝つためには重要な要素」と分析した。

最後の精度や質を上げることに時間がかかることも強調。プレミアリーグで優勝争いをしているリバプールのクロップ監督、アーセナルのアルテタ監督を例に挙げ「クロップ監督は、タイトルを取るまでに、投資しながら時間がかかっている。アルテタも1年目は結果が出なかった」と述べたし。鹿島は常勝軍団であるべきことは分かっており「鹿島はタイトルを取らなければならないチームで5年かける時間はない」とキッパリ。「成長している姿を見せ続けることが大事。湘南戦での修正点はある。勝って修正できるのは一番いいこと。次に、前の試合を超えることを見せ続けないといけない」と、湘南戦を超える内容での勝利をもぎ取る覚悟だ。