パリ五輪アジア最終予選兼アジア杯カタール大会決勝ウズベキスタン戦で途中退場したU−23日本代表MF荒木遼太郎(22=東京)が、当地の病院で脳振とうと診断されたことが4日、分かった。チーム関係者が明らかにした。

後半から途中出場した荒木は、0−0の後半31分に相手DFラインの背後に抜け出し、飛び出してきた相手GKと激突し、顔面から落下した。倒れ込み、すかさずメディカルスタッフが対応するも、意識はしっかりしている様子でプレーを続行した。MF山田楓喜(22=東京ヴェルティ)の決勝点までアシストしたが、試合終了間際に様子がおかしく、担架で運ばれて、ベンチ前で優勝の瞬間を迎えていた。表彰式には出席せずに、病院へ直行していた。試合後、大岩剛監督(51)は「本当心配なんですけどね。自分がなかなか記憶がないという風に言っているので、少し慎重に様子をみたいなという風に思いますよね」と状況を明かしていた。現在は徐々に記憶が戻りつつあるといい、大事をとって予定されていた4日朝の便での帰国を取りやめた。ドーハ市内で静養し、近日中に帰国するという。