<U−23アジア杯カタール大会:日本1−0ウズベキスタン>◇3日◇決勝◇ドーハ

日本が4大会ぶり2度目のアジア制覇を成し遂げた。この結果、パリ五輪1次リーグでD組に入ることが決定。7月24日の初戦で南米王者のパラグアイ、同27日にマリ、同30日にイスラエルと対戦する。中2日で3試合。ここから対戦国のさらなる分析が進められることになる。1次リーグは16チームが4組に分かれて行い、各組上位2チームが準々決勝に進出。決勝は8月9日にパリで行われる。

◆パラグアイ 南米王者として5大会ぶり3度目の出場。予選でブラジルを敗退に追い込み、アルゼンチンを抑えて首位で突破した。米MLSマイアミでFWメッシとプレーするMFディエゴ・ゴメスが予選最多タイの5得点。日本とは04年アテネ五輪の初戦で対戦し、4−3で勝って最終的に銀メダルを獲得した。

◆マリ 昨年のU−23アフリカ選手権で3位となり、5大会ぶり2度目の出場を決めた。今年3月の国際親善試合では日本と対戦し、3−1で快勝。身体能力の高さだけでなく、主将のMFブバカル・トラオレ(ウルバーハンプトン)を中心に技術力の高さも光った。ディアロ監督は「目標は8強以上」と意気込む。

◆イスラエル 予選を兼ねた昨年のU−21欧州選手権の準々決勝でジョージアをPK戦で退けて4強入りし、12大会ぶり3度目の出場。近年は世代別代表の活躍が目覚ましく、昨年のU−20W杯で3位。1次リーグ最終戦ではMF松木玖生らが先発した日本と対戦して2−1で逆転勝ち。そこで日本は敗退した。

○…パリ五輪本番に向けたメンバー争いも、激しい競争となる。本大会の登録人数はわずか18人。今大会の23人から5人も減る。GKは2人が慣例で、各ポジション1人ずつ+6人という狭き門になる。板倉、冨安、町田、伊藤、谷口、遠藤、田中らが候補になるオーバーエージ(OA)枠を最大3行使した場合は、23歳以下には15枠しかない。交渉次第だが、A代表常連のGK鈴木彩やMF久保、海外組の主力MF鈴木唯、斉藤、三戸らが加わる編成が予想される中、今回の最終予選組からは大半が招集されない可能性もある。五輪での日程も考えると連戦を気にしないタフさや複数ポジションをこなせる万能性がメンバー選出のカギとなりそうだ。