U−23アジアカップ(杯)カタール大会で優勝した日本代表が4日深夜、カタールから帰国した。

大岩剛監督(51)ら選手は優勝メダルを胸にかけ、副主将のMF松木玖生(21=東京)が優勝トロフィーを持って到着ゲートから姿を見せた。集まったサポーターからは、パリオリンピック(五輪)出場と優勝を祝福する拍手が起こった。

大岩監督は「非常に苦しい決勝だったが、最後勝ちきることができてよかった」と振り返った。8大会連続五輪出場という大きな期待を背負って臨んだ今大会。中2日が続く過密日程も、選手を入れ替えながら総力戦で戦い抜き「いろんなことが起こったが、あまり気を持っていかれないように。選手もいい準備が出来ている状態で、自信を持って大会を進めることができた」と手応えを口にした。

今後は、パリ本番に向けて、オーバーエージを含めた選手選考が大きな仕事となる。報道陣から「オーバーエージは使うことで間違いないか」と問われると、「招集は国際Aマッチデー外なので。こちらが希望することと、かなうことは別。今回の大会でU−23の選手も成長したので、そういう線もあるんじゃないかと思う。使うこともあるかもしれないし、人数が少ないかもしれないし、U−23で行くかもしれない。今はフラットな状態」とした。

6月には親善試合も予定されており、五輪メンバー選定のためのラージリスト提出期限も迫っている。「そこまでにラージをつくらないといけない。決勝が終わって、短い間でコーチングスタッフでミーティングをしましたし。日ごとに状況が変わっていく。すぐにJリーグも再開するので見極めていきたい」。今大会で未招集だった選手も招集の可能性があると明言。休む間もなく、パリに向けた準備に入る。