<UEFAチャンピオンズリーグ:マンチェスターC1−1Rマドリード>◇17日(日本時間18日)◇マンチェスター◇準々決勝第2戦

レアル・マドリード(スペイン)が前回王者のマンチェスター・シティー(イングランド)との激闘を制し、準決勝に駒を進めた。アウェーで延長戦を1−1(2戦合計4−4)で終え、迎えたPK戦に4−3と競り勝った。名将アンチェロッティ監督に率いられた白い巨人が、2季ぶりの15度目の優勝を視界に捉えた。準決勝ではバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)と対戦する。

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アウェーの第1戦を3−3のドローで終え、迎えた第2戦。前半12分に先制したのはRマドリードだった。FWビニシウスの折り返しをFWロドリゴが右足シュート。GKエデルソンがいったん阻んだが、跳ね返りを再びロドリゴが右足で押し込んだ。

反撃に出たマンチェスターCは前半19分にFWハーランドがヘディングシュートを放つもクロスバーに阻まれた。前半からボールを握り、そのポゼッション率は61%を記録。押し込みながら1点を奪えない。攻めるマンチェスターC、守るRマドリードという展開が続き、前半を終えた。

後半もRマドリード陣内でボールを支配する展開が続いた。ピッチの幅を広く使いながら好機を探る。すると31分、RマドリードDFリュディガーのクリアが短くなったところ、エリア内でMFデブルイネが拾って右足で押し込んだ。1−1の同点とし、2戦合計も4−4のタイに戻した。

さらに後半37分、マンチェスターCは左からDFアカンジが折り返すと、ゴール前でフリーになったデブルイネが右足でシュート。絶好の決定機だったが、ここはゴール上に外れた。両チームともに勝ち越し点が奪えず後半も終了。勝負は延長戦へと突入した。

マンチェスターCのグアルディオラ監督はエースのハーランドをあきらめ、フリアン・アルバレスを投入して打開策を探った。延長戦でもマンチェスター・シティーが優勢に進める。一方のRマドリードはカウンターからビニシウスが攻め込むが、DFウォーカーのフィジカルの強さの前に阻まれる。ビニシウスは足を痛め、このタイミングでピッチから下がった。

延長後半も両チームに勝ち越し点が生まれない。延長後半15分、フリアン・アルバレスがゴールを狙ったが、シュートはGKルニンがキャッチ。欧州を代表するチーム同士の大一番は死力を尽くした名勝負となった。

PK戦ではRマドリードのGKルニンが大活躍。2人目、3人目をセーブすると、最終5人目にリュディガーがシュートを成功させ、マンチェスターCの連覇を阻んだ。

Rマドリードは前回大会も準決勝でマンチェスターCと対戦し、第1戦を1−1で終えた第2戦に0−4と惨敗。1年前の雪辱を果たすとともに、2シーズンぶりの欧州制覇まであと2勝と迫った。