<バスケットボールBリーグ1部(B1):アルバルク東京80−81琉球ゴールデンキングス>◇10日◇チャンピオンシップ準々決勝第1戦◇東京・有明コロシアム

プレーオフのチャンピオンシップ(CS)準々決勝が東京・有明コロシアムなどで開幕し、前年覇者の琉球ゴールデンキングス(西地区2位)がアルバルク東京(東地区2位)に81−80で先勝した。前半を29−43とリードされて折り返したが、後半に追い上げ、第4Q終了直前に追い付いた。5分間の延長で決着がつかず、再延長戦に突入し、残り9秒で岸本隆一が逆転3点シュートを決めた。この日行われたもう1試合は千葉J(ワイルドカード)が宇都宮(東地区1位)に82−70で先勝した。CSは決勝を含めて全カード2戦先勝方式で行われる。

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再延長戦(ダブルオーバータイム)での残り約9秒、琉球の岸本が狙い澄まして3点シュートを決めた。アウェーの会場に、琉球ファンの大声援が響いた。前半は2本のシュートがいずれも外れて無得点だったが、後半以降に12得点を挙げて逆転勝利に貢献した。土壇場で沈めた長距離砲は3点シュートラインから距離のある深い位置から放った。それでも「自信があった」と胸を張った。試合終了のブザーが鳴ると、ファウル退場になっていた今村と胸をぶつけ合って喜んだ。

第4Q終了間際に追い付き、1度目の延長戦でも決着がつかなかった熱戦を制した。桶谷監督は「1点でも勝てたことはめちゃくちゃ大きい」。西地区7連覇を狙ったレギュラーシーズンでは、西地区優勝で名古屋Dとは最終勝率同率だったものの優勝を逃した。その悔しさを、リーグ頂点を決めるCSで晴らす。