◆ソフトバンク全体練習(28日、京セラドーム大阪)

 ソフトバンクの周東佑京内野手(28)が、オリックスとの開幕戦を前にリードオフマンとしての活躍を誓った。昨季36盗塁で2度目の盗塁王に輝いた足のスペシャリストは1番打者での出場が濃厚だ。

 「ずっとやられているんで、やり返すしかない。集中して。出ばなをくじきたい」。リーグ3連覇中の王者の牙城をプレーボールの瞬間から崩す。自慢の快足で先制パンチを仕掛けるつもりだ。

 チームは昨季まで3年連続でV逸。新選手会長は26日にあった決起集会でのあいさつで「ホークスは常勝軍団と呼ばれているけど、もう3年優勝していない。それってほんとに常勝軍団なのかなってすごく最近思ってるんです」と危機感をにじませた。

 開幕を目前に控えた28日も「常勝軍団じゃないので、僕らは。もう一回そこを取りにいくというのは変わらないかなと思う」と改めて強調。チームを勝利に導く覚悟をプレーで表現する。

 柳田、山川、近藤ら中軸の破壊力を生かすためにも、周東への期待は大きい。「わくわく感はありますね。自分に対する期待は捨てていない。やってやろうという気持ちは強い」。新生ホークスのリードオフマンは静かに闘志を燃やしている。