西武の今井達也投手(25)が2日、自身のトレードマークになりつつあった長髪を切った理由を明かした。

 昨年高橋光成と「チームロンゲ」を結成し、副部長として普及に努めてきたが、福岡から帰って休みだった4月29日に短く切った。自身は5試合に登板して防御率0.77でリーグトップに立つものの、チームは最下位。「チーム状況というのもある。何か思い切ったことをして、チーム全体の流れが変わればな、と」と重苦しい空気を変える狙いがあった。

 短髪になったことでグッズを展開するなど人気があった「チームロンゲ」は休部危機にあるが、今井は「それどころじゃない」と9勝18敗で首位ソフトバンクと10ゲーム差の最下位に沈む状況にこそ危機を感じている。「自分の勝ち負けはどうでもいいけど、自分が投げた試合でチームが勝ったのか負けたのかは大事にしている」と語り「勝つなら良い勝ち方をしたいし、(もし)負けるにしても良い負け方を。スコアブックに載らないようなミスをしていると良くない」と攻守両面での引き締めを図った。

 チームは1日の日本ハム戦で若林楽人がプロ初となるサヨナラ本塁打を放ち、連敗を4で止めた。悪い流れを止めて3日から再びソフトバンクと戦う。今井も4日の登板が有力。「1試合でそれ(雰囲気)がどうなるかまだ分からないけど、毎カード勝ち越しを目指してやっている。相手がどこという話じゃない」と自らと向き合い、開幕から5試合続いているハイクオリティースタート(7回以上投げて自責2以下)の継続を見据えた。(末継智章)