アビスパ福岡の魅力を新規サポーターに伝える「西スポWEB OTTO! アビスパにわか祭り」が6日、川崎フロンターレ戦に合わせてベスト電器スタジアム(べススタ)で開催される。西スポWEB OTTO!は「にわか祭り」を前に、読者、サポーターから「アビスパにわかに伝えたい記憶に残る試合」をSNSで募集。昨年、クラブ史上初めてタイトルを獲得した「YBCルヴァンカップ浦和戦」などに人気が集まった。

 西スポWEB OTTO!は、集まった声から人気の5試合について報道した西日本スポーツの紙面をパネル化。6日、ベススタ前のブースに展示する。

 選ばれた5試合について、サポーターの声などを紹介する。

■1998年11月20日付  vs川崎フロンターレ
博多の森に神が降臨した。Jリーグ最下位で迎えたJ1参入決定戦1回戦。負ければ翌年はJ2へ。1点ビハインドで迎えた後半ロスタイム、山下芳輝選手が同点弾を流し込む。その瞬間、ゴールへのコースがぽっかり見えたという。天国か地獄かの一発勝負はノンフィクション「神を見た夜」としてNumberに掲載された。試合は延長Vゴールで勝ち、生き残った。


<Xでポストされた選出理由>
・それまでなんとなくアビスパ見ていたけど山下選手のロスタイムでのゴールでスタジアムが地響きするくらい揺れたし、ガチ泣きしながら初めて声出し応援をしました。そこからずっとこのチームを応援していこうと決めた試合です。
・初めて立って応援して劇的勝利!! この試合があったから今でもアビスパ福岡を応援しているし、家族もできしたし、就職もできた。 ファンからサポーターになった試合です。
・2度リードされる展開だったけど 終了間際に同点に追いつき 延長Vゴールで勝利した試合 今はないVゴール方式ってのも感慨深い! 当時のチームには現GKコーチの塚本さん ユース監督の久永さん 相手には現在監督の鬼木さんがいたのも歴史を感じる 
・いわゆる「神を見た夜」。 私が福岡に引っ越してきた年の試合。 山下の土壇場の同点弾、フェルナンドのVゴール。 最後まで諦めない気持ちの大事さを学んだ試合でした。 この年は勝ち試合をあまり見たことがなかったことも記憶に残った。
・座っているだけでも寒くて震える11月のナイトゲーム 。常に追いかけるゲーム展開、プレーが途切れたら試合が終わるアディショナルタイムの山下芳輝の同点ゴール、フェルナンドの延長Vゴール 正に〝神を見た夜〟。
・岩井&藤本のゴールでわずか3分で逆転勝利!ゴール裏でペットボトルを振り回して喜んだ思い出。

■2006年12月10日付 vsヴィッセル神戸
もしもVARがあったら…。5年ぶりにJ1を戦いながらも16位で終え、神戸とホーム&アウェーの入れ替え戦へ。第1戦はスコアレスドロー、第2戦は終盤まで1-1。このまま終わればアウェーゴール方式で降格が決まる。その最終盤、混戦からボールがゴールラインを割ったように見えたシーンが…。試合後、スタジアム中に涙と怒りが満ちていた。

<Xでポストされた選出理由>
・この肉弾戦というか肉団子戦というか、 後半からロスタイムまでの戦術関係なく気持ちと気持ちのぶつかり合いの試合はこの試合以降みたことがない! 布部さんかっこよかったな!
・BS席で観てたがホームゴール側を観てて後半の外す、惜しい、判定に不満の時のバクスタほぼ全員が一斉に両手を頭に持って行く姿が凄く印象に残ってる 海外サッカーでも良く見る仕草で人類共通なんだな…と
・登場まだゴル裏(当時A席)住人ではなかったのですがバクスタも総立ちでしたね。 あの疑惑のゴールは確かに悔しいですが、キーパーの反応が恐ろしかった記憶が焼き付いていま。
・解任した松田監督にやられ、審判のジャッジに泣かされVARの有難みまでも分かる1戦。負の連鎖が結果に出た試合。2度と味わいたくない。当然、最近サポになった人達にも味わってほしくない様な試合。
・それまで2004年柏との入れ替え戦など大事な時にしか行ってなかった大学生の頃。 1点足りずに試合終了、怒号飛び交うスタジアム… 。あの異様な雰囲気と光景が、何故かにわかの私の心に響きました。 翌年から通うようになり現在に至ります。
・ あと1点足りず、J2降格。 あの日のスタジアム中の涙と怒号は忘れられません。どんなチームだってどんな人間だって、悔しさを味わうからこそ今を生きていけるのです。

■2010年11月21日付  vs東京ヴェルディ

「ゆたかだ、ゆたかだ、たかはしゆたかぁぁ!」 スカパー実況の南鉄平アナの絶叫が語り草になっている。J2リーグ終盤、2-2で迎えた後半ロスタイムに高橋泰選手の無回転フリーキックが突き刺さった。引き分けていたら昇格が厳しくなっていただけに、大げさではなく、スタジアムに地響きが起きた瞬間だった。勢いに乗り、5年ぶりのJ1復帰を果たす。


<Xでポストされた選出理由>
・この試合の勝敗が、昇格争いに踏み止まるか脱落するかが懸かった試合。ロスタイムにゴールほぼ正面でFKを得たアビスパ、高橋泰の直接FKがネットを揺らしたあの試合。大げさじゃなく、スタジアムに地響きが起き、揺れた。
・高橋泰のFKで勝利。スタジアムが揺れた。この日以来、なかなかスタジアムが揺れていない気がする。
・もうこのまま引き分けで終わると思ってた中の ロスタイム高橋泰の劇的直接フリーキック 小学生ながら今でもスタジアムで、 叫び散らかしたのを覚えてる あれの試合が昇格決めたと言っても過言では無い!
・2-2から高橋秦選手の弾丸フリーキックを現地で見て震えたレベスタが揺れた。帰宅して南鉄平さんの実況聞いてまた震えた。
 ・当時大ファンだった泰のフリーキックが目の前でネットを揺らした瞬間は、未だに鮮明に覚えてる。
・決まった瞬間のスタジアムの歓声が最高でした。

■2015年12月7日付    vsセレッソ大阪
J2で3位となり、昇格プレーオフで4位のセレッソ大阪と対決。本来なら中立地開催のはずが、事前に大阪会場に決まっていたため、順位が上にもかかわらず敵地での試合となった。先制を許したものの、福岡から駆けつけた大勢のサポーターに後押しされ、終盤に中村北斗選手の同点弾。引き分けで上位チームが昇格となり「日本一遠いホーム」が歓喜に沸いた。

<Xでポストされた選出理由>
・アウェイで先制され、それでも諦めずに、戦っていた選手たち!サポーターも勝利を信じて必死に応援しました。北斗選手の同点ゴールが決まったときは、嬉しくて嬉しくて!井原監督の堅守アビスパが実を結んだ試合でした。
・5年周期の行けるでしょ感と、失点後の焦りを未だに覚えてる…。坂田がサイド上がってくるところから北斗のゴール、「突き刺しました」の言葉は脳内再生余裕。当時のU23トリオと、3回掲げて足攣った城後さんのシャーレも。
・あの北斗のゴールは今でも忘れない。この年の前半戦は中原が、後半戦はウェリがよくひっぱってくれました。自動昇格もホント惜しかったけど、それに値するチームだったな。
・ルヴァンカップ決勝はもう伝わってる試合として、リーグ戦、トーナメント、決勝当日の博多駅での優勝報告まで含めたストーリーとして1番楽しめた試合でした。
・あのAT同点弾は現地でゴールに入っていくのがスローモーションに見えたし、その瞬間に涙が出ました!そんなゴールを決めた選手が今はスタジアムでお団子を売っているというところまで含めてアビスパにわかに伝えたい!理由です。
・あの北斗のゴールを何度も見た。きっとあのゴールが人生で一番見たゴールシーン(暫定)。
・福岡の「ホーム」として長居スタジアムで行われた、J1をかけた決戦。中村北斗の劇的ゴールでスター軍団セレッソを打ち負かしたのは気持ちよかったな! 
アビスパってこういう逆境に強いのも魅力だよね。
・アウェイで先制されても、選手たちはみんな最後まで諦めずに戦っていました。サポーターも勝利を信じて必死に応援しました。北斗選手の同点ゴール!嬉しくて嬉しくて!井原監督の堅守アビスパが実を結んだ試合でした。

■2023年11月4日号外  vs浦和レッズレッドダイヤモンズ
Jリーグ、天皇杯と並ぶ三大タイトルの一つ「YBCルヴァンカップ」。国立競技場での決勝には2万人近いネイビーのサポーターが集まり、聖地を真っ赤に染めようとする相手チームに負けない雰囲気をつくりだした。前半に2点をリードしたものの、後半に追い上げられ、ロスタイムは8分。アビスパらしく耐え抜いて栄冠をつかんだ歴史的一日となった。


<Xでポストされた選出理由>
・色んな意味で最高の試合すぎる 
・長年苦しい時代を乗り越えてアジア王者浦和にアウエーに近いサポの中を感じさせないチームサポーターの一体感で勝利そして優勝を見届けられた歴史的試合
・前のシャドー起用に始まり、宮のいいシュートや中村太コール…w。タイトルなんてまだ縁がないと思っていたが、ほんとに長谷部さんと選手には感謝せないかん。
・アビスパ側ゴール裏にどれだけ人が集まるだろうと思ったら、びっしりネイビーに染まってて、ラブソング(チャント)もすごい声量+盛り上がりで…今までのゴール裏で一番盛り上がってたように感じました。そして優勝できてよかったでした!
・聖地国立で浦和レッズを撃破した一戦。監督の采配が90分通して体現できていて過去最高の強さだったと思う。 大会を通してチーム一丸を表現しクラブ史上初のタイトルまで登りつめた。アビスパの未来に繋がる試合と後世に語り継ぎたい。
・現地参戦したサポはもちろん、国立に来れない人たちの気持ちも乗っかった試合だった。 今まで福岡の試合を見たこと無い方には、ルヴァン決勝の映像を見て欲しい!
・アビスパのたくさんの歴史がある中でこの試合を選んだのは、勝っても負けても応援し続けたら優勝できるとわかったから。 一番いい景色を見るとまた見たい、次はもっといいものを見たいと思います。
・アビスパにわかに伝えたい なら、やっぱり2023年ルヴァンカップ決勝戦かな。