◆ソフトバンク投手練習(2日、みずほペイペイドーム)

 ソフトバンクの大津亮介投手(25)が4勝目を懸け、3日の西武戦(ベルーナドーム)で先発する。3戦3勝、防御率0.90と先発転向1年目で堂々の成績。破竹の勢いを続けるためにも、ここまででもっとも間隔の短い中7日でのマウンドは真価が試される戦いとなりそうだ。

 2日はペイペイドームでの先発投手練習に参加。大津が今回の登板にあたって最も力を注いだのは体のケアと明かす。「中7(日)、めっちゃきついです。全然今までと違う感覚で」。

 開幕6戦目の4月4日・ロッテ戦(ペイペイドーム)でプロ初先発し、中9日で14日の西武戦(ベルーナドーム)。続く25日ロッテ戦(ZOZOマリン)は中10日。ビジター登板では試合の翌日が移動という下半身を中心に疲労が抜けにくくなる要因も登板間隔に影響した。

 先発1年目の右腕にとっては、登板3試合でも大きなダメージとなっていた。東浜には冗談交じりに「なんか顔きつそうやな。まだ1カ月やぞ」と言われるほど。さらに今回の登板は過去2度と比べれば回復に充てる期間は短く、まさに序盤の〝試練〟だ。

 頼ったのは酸素カプセルだった。救援で46試合に登板したプロ1年目の昨季は全く使わず、社会人の日本製鉄鹿島時代などもここぞの時に使うくらいの〝回復アイテム〟だったが「これ入んないとやばいなと」。1回1時間程度を1週間で4度もリピート。効果はてきめんだった。

 倉野投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーターは状態を見た上で起用していると強調。その上で「自分のピッチングをやれているということは心強い。普通に先発の役割を全うしてほしい」と変わらぬ期待を寄せた。「1年間で数回やりたいです」と100球以内の完投「マダックス」への将来的な意欲も示す大津。先発としてさらに成長をするためにも〝体力の壁〟を越えなければならない。(鬼塚淳乃介)