◆交流戦・ソフトバンク3軍5―8四国アイランドリーグplus愛媛(2日、タマスタ筑後)

 ソフトバンクの育成5年目、勝連大稀(かつれん・はるき)内野手(23)=沖縄・興南高=がマルチ安打を放った。4回に2死一塁から右前打。3点ビハインドの6回には2死一、二塁から中堅へ中堅への2点三塁打を放った。「ポイントが後ろでも捉えられるようになった」と手応えを口にした。

 昨季はウエスタン・リーグで自己最多の64試合に出場し、打率2割。今季は出場5試合にとどまり、打率2割2分2厘。2軍戦は育成選手が出場できる人数が限られているため、出場する機会が少なくなっているのが現状だ。

 それでも、ファーム非公式戦では4月のみで11試合に出場し、打率は4割7分5厘。OPS(出塁率+長打率)は1.147だ。大道典良3軍打撃コーチは「昨季に比べてインパクトの強さ、長打力が増している。真っすぐをはじき返すことができている」と評価した。

 好調の要因の一つは、柳町達の打撃の動画を見ていることだという。昨季まで2年続けて1軍で100試合以上に出場し、今季はウエスタン・リーグで3割8分7厘を残しているアベレージヒッター。3月に2軍にいた時、柳町が何を狙っているのかを観察し、質問をしていたという。「打席での意識や、ボールの待ち方など、めちゃめちゃ勉強になった。お手本」とうれしそうに話す。

 3軍での試合が多くなっている中でも「2軍に上がれる自信はある。ただ、上がった時に少ないチャンスで打てるかが勝負。3軍で(打撃を)完璧にして、これだったらいけると自信をつけたい。3軍だと5割くらい打つ気持ちじゃないと2軍に上がれないというメンタルでやっていく」。3軍で進化を続け、のし上がるつもりだ。(浜口妙華)

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