派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で自民党本部の広報本部長が5月13日、新潟市を訪れ、県連と意見を交わしました。解散総選挙の可能性については「今したら負ける」と話しました。

新潟市中央区の自民党県連を訪れた党本部の平井卓也広報本部長。

【自民党本部 平井卓也 広報部長】
「今回の話は地方の組織・自民党の議員に対して本当に大きな迷惑だろうと思います。皆さんの忌憚のない意見をぜひ聞かせていただきたい」

去年、自民党に浮上した派閥の政治資金パーティーめぐる問題。

党本部は「政治刷新本部」を設置し、信頼回復を図るべく全国で地方組織と車座対話を開いていますが、県連の幹部からは…

【自民党県連 岩村良一 幹事長】
「他県同様、新潟県も様々な諸課題・政治課題を抱えているわけだが、それを解決に至るまでの力がだんだん弱くなっているような状況。組織の立て直しについては非常に心配をしているところ」

「国会議員と地方議員の距離が乖離している」といった意見や「対話自体が唐突で違和感がある」などの厳しい意見が。さらに…

【自民党県連 岩村良一 幹事長】
「こんなときになにか、“6月に解散を”というような話も漏れ伝わっているが、地方の有権者にお願いをするような選挙というのはできかねないというふうに強く考えている」

解散総選挙の可能性に釘を刺す場面も。

【自民党本部 平井卓也 広報部長】
「今、解散総選挙をしたら自民党が負けるということになるという認識は私も一緒。我々はやっぱり自民党が今の置かれている状況をちゃんと対処できる、というところを国民に見せないかぎり、選挙に打って出るべきではないだろうと」

平井本部長は解散総選挙を戦える状態ではないという認識を共有。

一方、一連の問題については「記載をしていれば何の問題もなかった」とし、訂正や処分が後手となる“初動のミス”が国民の不信を招いたとしました。

【自民党本部 平井卓也 広報部長】
「自民党の決断と実行をわかりやすく国民の皆さんにお伝えできるように努力をしたい」

刷新はできるのか…信頼回復に向け、政治家それぞれの本気度が問われています。