5月15日午後10時ごろ、新潟市内の医療機関から「野草が原因と思われる食中毒の症状を呈している患者2名を診察した」と新潟市保健所に連絡ありました。

患者は15日に知人からミツバなどの野草をもらい、その日の夕食で卵とじに入れて調理。食事中に強い苦みを感じたものの、そのまま食事を続けたところ、直後に喉と舌のしびれ、めまいなどの症状が見られたため救急車を要請し、新潟市内の医療機関に搬送されたということです。

調査の結果、知人からもらった野草の一部がミツバとよく似たキツネノボタンであることが判明。潜伏期間や中毒症状がキツネノボタンによるものと一致したことから、新潟市保健所はキツネノボタンによる食中毒であると断定しました。

患者の症状はすでに改善していて翌日には退院したということです。

キツネノボタンは、皮膚や粘膜に対する刺激性が強いことで知られる有毒植物で、食べると口腔内刺激による痛み、腹痛、下痢、嘔吐などの症状が生じることがあるということです。

ミツバは葉っぱ同士がくっついているのに対し、キツネノボタンは葉っぱ同士が離れているのが特徴です。

新潟市保健所は食用の野草と確実に判断できない植物は、「採らない!食べない!売らない!人にあげない!」よう注意を呼びかけています。