児童相談所が去年9月までの1年半で対応した、いわゆる宗教二世への保護者による虐待が、47件だったことが国による初めての調査研究でわかりました。

こども家庭庁によりますと、去年9月までの1年半に、全国の児童相談所が対応した、保護者の信仰などによるとみられる児童虐待は47件でした。虐待の内容は、言葉や映像などで脅す、こどもの意思決定を阻害する心理的虐待が最も多かったということです。

一方、医療機関へのアンケートでは、去年9月までの3年間で、信仰などによるとみられる、こどもへの治療や輸血拒否は20件で、母体への輸血拒否やワクチン接種拒否なども7件報告されました。治療を受けられず死亡したこどももいたということです。

こども家庭庁は、「こども自身が虐待だと自覚していない場合もある。虐待だと気付ける立場の大人が重要だ」と話しています。