インフルエンザの感染者数は7週連続で減少し、およそ1年5か月ぶりに「流行」とされる目安を下回りました。

厚生労働省によりますと、先月29日から今月5日までの1週間に、全国の定点医療機関から報告されたインフルエンザの感染者数は1医療機関あたり0.45人と前の週のおよそ0.42倍となり7週連続で減少しました。

厚労省は、感染者数が1医療機関あたり1人を上回ると「流行」に入ったとしていて、この流行の目安を上回る状況がおととし12月中旬以来、およそ1年5か月続いていました。

厚労省によりますと、1人を超えて「流行」の状況が1年5か月にわたり続いたのは1999年に現在の形で集計をはじめて以降最長だったということです。

厚労省は、「流行は収束したとみられる」としていて、流行が長く続いた理由について、「コロナ禍ではインフルエンザの流行がなかったため、インフルエンザに対しての免疫力が下がっていたことや、新型コロナが5類に移行し、感染症への警戒が徐々に緩んだことなど、複合的な要因が考えられる」と推察しています。