羽田空港で日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突した事故を受け、滑走路に航空機が誤って進入した際、管制官に警報音で知らせるなどの対策案を国土交通省が取りまとめることが分かりました。

現在は滑走路への誤進入があった際、管制官にはモニターの画面上で注意喚起を行っていますが、関係者によりますと、対策案ではこれに警報音の機能を追加するとしています。

また、対策案には、滑走路に航空機がいる時、進入しようとする航空機に警告をする表示灯の設置箇所を増やすことも盛り込まれます。この表示灯は事故があった滑走路には設置されていませんでした。

一方、管制官が離陸する順番を伝える「ナンバーワン」という言葉については、海保機が離陸許可と取り違えた可能性があるため、事故後、使用を取りやめていましたが、有用だという現場の声に応え、使用を再開するということです。

対策案は24日、有識者を交えた検討委員会で議論した上、公表される予定です。