中国政府が18日、発表した先月の若年層の失業率は15.3パーセントでした。これは全体の5.2パーセントにくらべ突出しており、若者の深刻な就職難が改めて浮き彫りとなりました。

中国国家統計局によりますと、中国の先月の失業率は5.2パーセントでした。また、16歳から24歳までの若年層の失業率は15.3%となり、際だって深刻な状況です。

今月、北京で開かれた就職説明会には大学卒業後、5年近く仕事に就けない若者の姿もありました。

男性(30代)「高望みはしない。自分が出来る仕事なら何でもいい」

女性(26)「国家公務員試験を受けたけど面接で落ちちゃったわ」

若者の“安定志向”も強まっていて公務員の採用試験の倍率は77倍となっています。

母親(60代)「公務員が60歳まで働ける保障なんてない。一流企業が中国経済を支えているのは間違いないが、そこで働ける人なんて1割もいないの」

中国政府も就職難への対策を急いでいますが、改善には至っていません。