中国南部・広東省梅州の高速道路で1日午前2時(日本時間同3時)すぎ、路面が突如崩れ、多数の車が巻き込まれる事故があった。国営新華社通信によると、2日午後2時現在、48人の死亡が確認され、30人が負傷した。降り続いた大雨の影響で地盤が弱くなっていたとみられている。

 報道によると、路面は長さ約18メートルにわたって崩れた。映像では、樹木が生えた路面わきの斜面の一部が土砂崩れでえぐれ、茶色い土砂が露出している様子が見られる。また、SNSでは巻き込まれたとみられる車が炎上する動画も出回っている。

 地元メディアによると、広東省では4月、多いところで降水量が平年の4倍ほどに上るなど記録的な大雨が降り、洪水被害が相次いでいた。5月1日から労働節(メーデー)の連休に入ったが、当局はこの間も大雨が降る恐れがあるとして警戒を呼びかけていた。(北京=畑宗太郎)