アメリカ・ニューヨークにあるコロンビア大学で、警察官が建物に突入し、イスラエルによるガザ地区への攻撃に抗議するデモ隊の排除に乗り出しました。衝突は全米の大学でも広がり、学生など1000人以上が逮捕される事態となっています。

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先月30日夜、アメリカ・ニューヨークの街は、緊迫した状況に──

警察

「下がって。下がって」

記者

「中に入っていいですか?」

警察

「だめです。ロックダウン中(封鎖)です」

橋本雅之記者 NNNニューヨーク

「いま、この奥で、警察が大学に突入したということなんですが、我々ももうこれ以上、近づくことができません」

     ◇

この直前、ブーイングが起きるなか、警察官が建物の中を照らし、その後ろには、複数の隊員が待機していました。

実は、ここはコロンビア大学の建物で、その後、続々と中へと突入していきました。

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「ニューヨーク市警です。あなたたちは、大学側から立ち退くように警告されています。 もし拒否した場合、逮捕される可能性もあります」

キャンパス内にはテントが並び、その周りには、学生たちの姿がありました。

    ◇

警察が出動するほどの事態──

いま、アメリカ各地の大学で広がっているのが、パレスチナ自治区ガザ地区に攻撃を続ける、イスラエルへの抗議デモです。

「パレスチナに自由を! パレスチナに自由を!」

コロンビア大学では、学生らがテントを張るなどして大学を占拠。さらに、ガラスをたたき割り、ドアを破壊するなど“過激化”しました。

大学では手に負えない状態になり、警察が出動し、学生ら230人が逮捕されたということです。(※NBCによる)

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一方、西海岸にあるUCLA=カリフォルニア大学ロサンゼルス校では、イスラエルとパレスチナ、それぞれの支持者同士が衝突。パレスチナ支持者が設営したテントを、イスラエル支持者が取り壊そうとしたといい、花火が投げ込まれるなど、混乱する事態となりました。

全米の大学に拡大している、一連のデモによる逮捕者は1000人以上となっています。

(5月1日放送『news zero』より)