パレスチナ自治区ガザ地区で続く、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の戦闘の休止などに向けた交渉は詰めの協議に入っています。ただ、4日の協議では「恒久的な停戦」をめぐる双方の姿勢に隔たりがあり、合意に達していません。

イスラエルとハマスの交渉をめぐっては、ハマスが、恒久的な停戦を求めている一方、イスラエルはガザ地区南部ラファへの地上作戦を強行する姿勢を崩していません。

中東のメディアアルジャジーラなどによりますと、ハマスの代表団が4日に仲介国のエジプトに到着し、イスラエルが行った提案について、関係国と詰めの協議を始めました。

ただ、ハマス高官はアルジャジーラに対し、「イスラエルは、戦闘の終結につなげずに人質を取り戻そうとしている」と主張。4日の協議では合意に達していません。

アメリカのウォールストリートジャーナルによりますと、イスラエル側の現在の提案は、段階的な戦闘休止と人質解放を実施し、その過程で、最長で1年間続く長期の戦闘休止についても話し合うとしています。しかし、ハマス側は「戦闘終結」が明示されない場合、人質解放に同意しない姿勢で、近く対案を提示する見通しだということです。