イスラエル軍は、イスラム組織ハマスが再び集結しているとして、パレスチナ自治区ガザ地区北部でも地上作戦を始めました。ガザ地区での死者数は、3万5000人を超えました。

ガザ地区の保健当局は12日、戦闘が始まってからの死者が3万5034人にのぼると発表しました。AP通信によりますと、死者の多くが女性と子供だということです。また、多くの人ががれきの下敷きになっているとみられ、死者数は今後さらに増える恐れがあります。

イスラエル軍はハマスが再び集結しているとして、ガザ地区北部ジャバリアで地上作戦を再開したほか、南部ラファでも広い範囲に退避勧告を出し、作戦を拡大する構えです。

こうしたなか、アメリカのブリンケン国務長官は12日、NBCテレビのインタビューで、イスラエル軍がラファに地上侵攻してもイスラム組織ハマスの壊滅にはつながらないと指摘しました。そのうえで、女性や子供への被害を考えれば、国際法にそぐわない行動があったとしてイスラエルを非難しました。