「地上27階建て」大分県内で最も高いタワーマンションの建設が大分駅前で17日から始まりました。

楠元記者

「JR大分駅のすぐそばという好立地に県内最高層のマンションが立つことになります」

27階建てのタワーマンションが建つA街区と、14階建て高齢者向け分譲マンションのB街区の2つからなるのが大分駅前の再開発です。

市民の反応は・・・

「必要ですかね?ここにマンション。相当マンション立ってますから」

「マンション増えても買い手があるからすごい。私なんか手が届かないけど」

17日はそのうち高層マンションの起工式があり関係者が工事の安全を祈願しました。

再開発は人気が高い大分駅前の整備だけではなく、周辺の商店街など中心市街地と駅とを結んでエリア一体の魅力を高める狙いもあります。

末広町一丁目地区市街地再開発組合 榮永太一さん

「大分市全体が再開発をすることによってここに滞留人口が増えると街並みが活性化して一つの起爆剤になり波及していく計画になれば」

17日は再開発の概要も公表されました。

再開発が進んでいるのは、大分駅北側府内中央口エリアで、広さは約3800㎡。総事業費は約194億円を予定しています。

大きく分けてA街区とB街区の2つのエリアがあって、17日着工したのは超高層の分譲マンションが建つA街区です。

一方、B街区には高齢者向けマンションが建つ予定です。

大分市内中心部にあって、マイカーを持たない高齢者にとっても便利な立地です。

気になる完成は3年後の予定です。

A街区のいわゆるタワーマンションと呼ばれるこちらは27階建てで高さが98m。

マンションとしては大分県内で最も高く、1階と2階は商業施設、3階から上が住宅で、217戸が入る予定です。

B街区のマンションは14階建てでこちらは1階が商業施設、2階から上が住宅で72戸の予定です。

17日に着工した27階建てマンションは2025年中をめどに販売を始めたいそうです。

どのくらいの価格になるのか気になる方も多いと思いますが、まだ正式には決まっていません。

ただ、上層階は億を超える見込みです。

いまテナントを募集していて、いろいろなジャンルの100社ほどに声をかけているそうです。

1年半から2年後には決まる予定です。

今回この再開発には駅と中心市街地をつなぐという狙いもあります。

これまでは、徒歩数分しか離れていないにもかかわらず大分駅のにぎわいを周辺の商店街に波及させるのに苦労してきましたが大分駅と商店街との間にマンション群があることで人の流れができ、相乗効果を高めることも期待されています。

そのために、A街区・B街区の周辺に交流拠点を整備したりテナントを配置することで単に住む場所としてだけでなく交流拠点の機能を持たせようとしています。

17日着工したA街区のとなりB街区は2025年4月以降に着手予定です。

この辺りは夜間営業中心の飲食店などが多かったのですが、整備されることで昼間の交流人口の増加にも期待が高まっています。

中心市街地の活性化となるのか、注目です。