全国的に珍しい、蝶の仲間ジャコウアゲハが、大分県国東市の育成地に姿を見せ始め、夏のピークが近づいていることをうかがわせています。

甘い香りを放ちひらりひらりと舞うジャコウアゲハ。国東市国東町の田深地区では川の保全や地域の活性化につなげようと、有志がジャコウアゲハの育成地を整備しています。

このチョウはかつて全国的に見られましたが、環境悪化により近年大きく減少しています。田深川では幼虫が唯一食べるウマノスズクサが生えていることから、耕作放棄地に移植して3年前に育成地をつくり、地元の人たちが手入れしています。

(田深まちなかグループ・有馬孝会長)「全国的に減ってきているので、それを保護するということ、もうひとつはいろんな人にこういう蝶がいることを知ってもらう。名前とか、どこに行ったら見られるとか、なんとか保護してやりたい」

ピーク時には100匹ほどが舞う育成地では、今度の日曜日、30日に観察会が開かれます。