若者の間で「大麻汚染」が止まりません。香川県では2024年に入って既に6人が検挙されていて、警察が注意を呼び掛けています。

(香川県警人身安全・少年課 村尾隆之課長補佐)
「薬物事犯で検挙される少年が増えてきている。入手しやすくなっている状況があるかもしれない」

こう話すのは、香川県警で少年の非行防止を担当する村尾隆之課長補佐です。県警によりますと、大麻取締法違反の疑いで検挙された10代の数は、2021年から急増。4月には、17歳から19歳の4人が相次いで逮捕されるなど、2024年に入って既に6人が検挙されていて、例年を上回るペースで増えています。

(香川県警人身安全・少年課 村尾隆之課長補佐)
「薬物、特に大麻に対しては危機意識が低く、『海外では合法だから大丈夫』『一度やってもやめられる』など誤った認識をしている少年が非常に多い」

より強い依存性や副作用がある薬物の使用につながる恐れがあるとして、「ゲートウェイドラッグ」とも呼ばれる大麻。SNSの普及により、国の内外の人と交流したり、情報を交換することが簡単になったほか、1グラム当たりの末端価格が覚醒剤など他の薬物に比べて安いことなども、若者の間で大麻が広がっている要因と言われています。

そこで県警は、薬物犯罪などを未然に防ごうと、県内の小中学校で、毎年、非行防止教室を開いています。

(非行防止教室のようす)
「大麻は一度でも使うと乱用になる?正解は丸です」

大麻の所持など身の回りに潜む犯罪の危険性や陥りやすい点などを紹介し、犯罪に巻き込まれないよう注意を呼び掛けています。

(香川県警人身安全・少年課 村尾隆之課長補佐)
「薬物は非常に甘い言葉、優しい感覚で近づいてくる。闇バイトも同じだが、甘い言葉には必ず裏があると思ってこれからの生活を過ごしてほしい」