性犯罪の捜査と被害者の支援を行う、「性犯罪指定捜査員」の指定式が、香川県警で行われました。性犯罪の規定は2023年の法改正で見直されていて、より厳正な対応が求められています。

香川県警で行われた式には、新しく指定された捜査員15人が参加し、河合潤一郎刑事部長から捜査キットが手渡されました。

(香川県警 河合潤一郎刑事部 部長)
「性犯罪の被害者は精神的なダメージや二次被害を恐れて声を上げることを躊躇うことも多く、潜在化しやすい犯罪と言われている。きめ細かな対応を心掛けて、適切な捜査活動を行ってほしい」

性犯罪指定捜査員とは、被害者への事情聴取や鑑識活動などの捜査のほか、診察の付き添いなど支援を行うもので、香川県警では1998年から導入されています。

県警によりますと、県内で2023年認知された不同意性交等の数は前の年から倍増し18件、不同意わいせつは7件多い30件でした。

性犯罪を巡っては、2023年7月の法改正で、同意がない性行為は犯罪になり得ることなどが明確化されていて、より厳正な対応が求められています。

(指定された捜査員)
「性犯罪は性別・年齢問わず誰もが被害者となる可能性がある。いち男性捜査員として、自分に求められていることに精一杯取り組みたい」
「被害者の心情に寄り添って話を聞き、犯人検挙につなげていきたい」

今回の指定で、県内の性犯罪指定捜査員は100人となりました。