琉球王朝時代の国王が身に着けていた国宝「玉冠」が、5月3日から那覇市歴史博物館で特別公開されます。

琉球王朝時代、国王が即位など重要な儀式の際に着用していた国宝「玉冠」。

玉冠は288個の飾玉や、龍の彫刻が施された金簪で装飾されていて、当時の技術力の高さを象徴しています。

玉冠は史料などから少なくとも2、3点あったとされていますが、戦後の混乱の中で持ち去られた可能性が高く現在見つかっているのは1点のみです。

今年3月、琉球国王の肖像画「御後絵」がアメリカで見つかったことから、新たな玉冠が発見されることへの期待が高まっています。

那覇市歴史博物館山田葉子学芸員:
「今行方不明になっている玉冠ももしかしたら沖縄に帰ってくるのではないかという期待を抱いています」

那覇市歴史博物館では3日から始まる玉冠の展示にあわせて、王家が身にまとった衣装も特別に公開されます。