3月22〜24日の3日間に渡って開催された【HY SKY Fes 2024】。言葉では言い尽くせないほどのメンバーの思いが詰め込まれたこのフェスには、3日間で約25,000人が来場。HYを含む18組のアーティストが出演し、会場を大いに盛り上げた。
そんな唯一無二のフェスを作り上げ、大トリのステージという大役もしっかりと務め上げたライブ直後のメンバーに、SKY Fes 2024を振り返ってもらった。後編では憧れの大御所アーティストたちや出演者との関係性、そしてHY25周年となる来年と次回のSKY Fesに向けて、メンバーの豊富を聞いた。
憧れ以上の大御所アーティストに号泣
—今回のSKY Fesで印象的に覚えてる場面について、信介さんはどうでしたか？
許田：マッキー（槇原敬之）さんがステージに上がって思いを語ってた時に、いーずさんがウルウルしてたシーンは印象的だったなと思いますね。
仲宗根：なんか私も抜かれたらしいですね。
—抜かれてたというか、見切れてましたね。
名嘉：（爆笑）。完全に（ステージに）前のめりになってたんだ。
仲宗根： めっちゃ泣いてたからね、私。大号泣しながら聞いてましたけども。
名嘉：なんかさ、オープニングアクトの方がやってくれて、ウェルカムライブもやった後だったけど、槇原さんって本当はアンカーじゃないすか。
仲宗根：うん。本来ならね。
名嘉：だから逆再生してるみたいだったよな。
仲宗根：本当に意味わからんよ（笑）
—めまいしそうなくらいのヒット曲オンパレードでしたよね。
仲宗根：そう！本当に！マジでなんじゃこりゃみたいな。私、本当にほとんど全部泣いてたから。これはもう別にマッキーだけじゃなくて他の方もそうなんですけど、こんな偉大なアーティストが自分たちの作ったフェスに出てくれたっていう喜びがもうめちゃくちゃ大きかったんですよ。
だから、そこに関しては「歌ってる！自分の家で！」みたいな感じ。もうSKY Fesを家と思ってるから、自分の家にこのビッグアーティストが来たみたいな感覚なんですよ。そこで歌ってるから、より感傷的になっちゃって。ハッピーな曲なのにしょっちゅう涙流してましたね、私。本当に凄く嬉しかったです。
やることがいっぱいあって忙しくて、（ライブを終えて帰った槇原さんに対して）ちゃんとお見送りもできずにごめんなさいって思いながら、お家帰ってスマホ見たらマッキーからLINEがきてたんですよ。「すごく良かった。フェスのお客さんと、HYのウェルカム感も温かさも僕たちに伝わって、とにかく良かったからまた機会があれば」っていうメッセージをもらえて。憧れ以上の存在の人に自分たちの作ってきたものを「あなたが持ってるもの良いね」と言われたようなものじゃないですか。本当に嬉しかったです。
名嘉：小学校から今も聞いてるアーティストだからね。そんな人がどれぐらいいる？っていう。みんな知ってる曲だし、本当に「みんなの歌」歌いよったからな。
—「世界に一つだけの花」もやっちゃってくれてましたしね。
名嘉：インチキだよね。マッキーもチートしてるわ〜（笑）
仲宗根：で、それ聞いてスガシカオさんが「夜空ノムコウ」やってたさ。SMAPつながりで。本当はやる予定じゃなかったけど、セトリを急遽変えたって言ってましたね。
名嘉：何年か前にお会いした時、スガさんはバンドサウンドでやってたんですけど、ここ数年はドラマーのFUYUさんとやってて。ギターとドラムの2人だけで、誤魔化しきかないじゃないすか。あれもめっちゃ凄いパフォーマンスだった…。そしていーずが仲良いからね。
仲宗根：そうそう。本当に良くしていただいて。あんなに凄い大御所なのに。
許田：お父さんみたいな…
仲宗根：「お父さんて呼ぶな！せめてお兄ちゃんにしろ」って言ってましたけどね（笑）。仕事で一緒になった時に、SKY Fesについて話しました。スガさんみたいな大御所が来てくれたら、「ここにも来てくれるんだ」って絶対に子供たちの感覚が変わるから、来てちょうだいって言ったら「全然いいよ」って応じてくれて。後日、事務所からちゃんと正式オファーをして、どうなるかなと思ったんですけども「あの時OK出したさ」みたいな感じで。
サラッとお願いしてサラッとOKが出るSKY Fes
仲宗根：川崎鷹也くんも友だちで、彼の時もそんな感じだったんですよ。ライブの時にサラッとお願いしたらサラッとOKで。後日、事務所通したら「出ます」ということになって。多分本来なら私たちが呼べないようなビッグなアーティストなんだけど。
HYってこう見えて、凄くシャイだし人見知りだから、自分からアーティストさんと仲良くなろうとかがないんですよ。だからSKY Fesで誰か見たいってなっても、接点がなかったりするじゃないですか。
名嘉：でも好きみたいな。
仲宗根：そうそう、とても好きです。でもSKY Fesがあるから、今度のフェスであの人たちに声かけてみようとか、それで頑張れてる自分たちもいる。だからSKY Fesって本当に人格も変えていくわけよ（笑）。
私はこの中で1番シャイで人見知りで、絶対他のアーティストに声かけるとかもできないんですけど、でもとにかく我が家に誰かを連れて行きたい。だから口説いてるみたいな感じ。最初は皆さん「沖縄行きたい！」っていうきっかけなんだけど、実際に会場に来たら、「めちゃくちゃ良い雰囲気だね」って言ってくれて。そしてライブ終わったら「めっちゃ良いお客さんだった」って言っていただけるから、それも本当に嬉しいよね。
—ひーでさんはどうでしたか？
新里：アーティストは皆さん本当にめっちゃ素敵でした。そしてメインの他にあと1つステージがあって、グリーンステージでMASA MAGICさんも去年に続いて出てもらって、そして今回はお笑いのありんくりんさんも加わりました。グリーンステージはお客さんとの距離がより近いので、アットホームな感じがあって、そこにはSKY Fesの楽しさの核があるんですよ。だからそちらもぜひ見てほしい。
あと今回初披露だったんですけど、ウェルカムエイサーね。場所取りで走って過ぎていくお客さんもたくさんいたんですけど（笑）、そんな中でもやっぱり沖縄の文化感じられて、すごく胸が高まったっていう声もありました。めっちゃカッコ良かったから、これからも続けていきたいと思ってます。
名嘉：エイサーできる人たち、いっぱいいるもんね。
—ハイライトの1つだと感じたのが「366日」で、歌が響いていた空間が感動的なものになっていたと思います。
仲宗根：最後とかね、みんな歌ってくれてて全てが良い感じで。16年間何度も歌ってますけど、“自分の家”でみんなが歌ってくれる「366日」は良かったですね。この曲はバラードだし、歌う時はいつも1人で歌うからちょっと寂しくて心もとないところもあったんですが、今回からひーでが一緒に歌ってくれて心強かったですね。そこにさらにみんなが歌ってくれて、凄い良い空間だなって思いました。
HY25周年の来年は楽しいことがてんこ盛り
—名残惜しいですが、そろそろ締めにいきましょう。来年のSKY Fesの開催も決定しましたし、25周年でもあります。これからの抱負を一言ずついただいていいでしょうか。
新里：もう日にちも決まりましたね！3月14、15、16日ということで、第6回目です。そのSKY Fesの前にですね、来年はHYの25周年ということで素敵なことが盛りだくさんなんですよ。まずは「366日」の月9ドラマが始まって、全国に発信されていきます。僕たちはこの波に乗って25周年の全国ツアーもあるし、それに僕のソロツアーもあるんですよね。楽しいことがいっぱいあるから、これからのHYの動向をチェックして、遊びに来てほしいなと思います。
許田：また素敵なビッグアーティストも呼びたいなってもちろん思ってるんですけども、こんなアーティストに来て欲しいなっていう声も聞きたいですね。
—OKITIVEのXで募集しましょうか。
名嘉：いいっすね！！
仲宗根：いーずの予想は、ちゃんみなとAwichが来たから、次はCreepy Nutsじゃない？（笑）
新里：でもこんな感じでファン投票の枠ができたら凄いよね。
名嘉：OKITIVE限定で募集企画やろう！（笑）
新里：海外アーティストも出てくるかもよ（笑）
—夢が広がりますね（笑）。いーずさん、来年に向けていかがでしょうか。
仲宗根：今回も仕込みから片付けの終わりまで、本当にあっという間だと思うんですが、お客さんが来てくれるから続けられているのを忘れちゃいけないなって思います。あともう、ずっと付き合ってくれたスタッフ、バイト生の子たちが朝から晩までたくさん色んなことをやってくれてるんですよ。だからもうその人たちにいつまでも感謝しながら、来年も再来年もやり続けられるフェスで、そしてアーティストでいたいなと常に思いますね。
名嘉：本当にいーずが言った通りです。自分たちが行きたいフェスを目指して作ってるので、それをするためには、こんなにたくさんの人が色んな細かいところまで見てくれてるからこそ、快適に過ごせるんですよ。だからこの感謝を忘れずに、また1年かけて準備していきたいと思っています！
